大学職員への就職・転職をするためには、大学がどんな取組みを行い大学職員がどんな業務に携わっているのか、今の大学のトレンドは何かなどを知っておくことで採用試験を有利に進められる場合があります。大学の理解を深めるための方法には色々なものがありますが、1つの方法として大学に関連するニュースを定期的に確認しておくというものがあります。
大学に関連するニュースを見ていたことにより、エントリーシートに記載する内容の幅が広がったり、面接試験時に想定していなかった質問がきた際にも、うまく対応ができる場合があります。
そこで、この記事では大学職員への就職・転職を目指す方が大学に関連するニュースを確認しやすいようにするため、1~2週間に1回程度、私が気になったニュースとその概要を分野別にまとめています。ぜひ大学職員への就職・転職活動にお役立ていただければと思います。
教育・教育改革
・ハイブリッドな学びのスタイル「つうおん」2026年4月始動― 東京工芸大学 工学部 ―
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56071.html
[記事の概要]
東京工芸大学工学部は、2026年4月より新しい学びのスタイル「つうおん(通学×オンライン)」を導入します。これは、キャンパスへの通学とオンライン授業を柔軟に組み合わせたハイブリッド型教育で、学びの主体を学生に置いた学修環境の提供を目指しています。時間や場所にとらわれない学修スタイルは、学生の多様なライフスタイルや個性に対応するもので、自己管理力やICT活用能力の向上にもつながるとしています。特に、社会と接続したリアルな課題解決型学習やアクティブラーニングとの融合を通じ、実践的な力を身につけられるよう設計されており、東京工芸大学は次世代型の大学教育モデルとしてこの取り組みを進めていく方針です。
・白百合女子大学がソニー銀行との産学連携の課題解決プロジェクトを実施--今年度は学生が制作した作品も同社のInstagramで紹介
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56066.html
[記事の概要]
白百合女子大学は、ソニー銀行との産学連携による課題解決型プロジェクトを実施しました。このプロジェクトでは、学生が企業から出されたテーマに基づいて調査・企画・提案を行い、その成果をまとめた作品を制作しました。完成したコンテンツは、ソニー銀行の公式Instagramアカウントで紹介されるなど、実社会への発信にもつながりました。プロジェクトを通じて、学生たちはマーケティングの実践、デジタルコンテンツの制作、チームでの協働など、現場に即したスキルや視点を学ぶことができたとされています。
・追手門学院大学がオープンバッジの導入で学修成果を可視化 ― 大学独自の「OIDAIアプリ」にも表示、新たな学びの証明に
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56034.html
[記事の概要]
追手門学院大学は、学修成果の可視化を目的として、オープンバッジの導入を開始しました。学生が授業や課外活動、資格取得などで得たスキルを、デジタルバッジとして証明し、大学独自の「OIDAIアプリ」に表示される仕組みです。取得したバッジは外部にも共有可能で、就職活動や自己PRのツールとしても活用されます。これにより、成績だけでは見えにくい学生の成長や取り組みを可視化でき、学びのモチベーション向上にもつながるとされています。
・東洋大学が"学習者本位の教育"を実現する「総合知」教育を2025年4月から開始
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56009.html
[記事の概要]
東洋大学は、「総合知」を核とした新たな教育改革を2025年4月から開始します。これは、専門分野の深い学びと分野横断的な知識を融合させることで、複雑な社会課題に対応できる人材を育成することを目的としています。具体的には、探究心・構想力・協働力・実行力の4つの力を育てる「探究ゼミナール」や、課題解決型学習、企業・地域との連携プロジェクトなどが展開される予定です。学習成果はポートフォリオで記録・評価され、学生の主体的な成長を支援します。
・東京大学に5年制の新課程「カレッジ・オブ・デザイン」 2027年9月開設へ
https://univ-journal.jp/253205/
[記事の概要]
東京大学は、2027年9月に5年制の新課程「カレッジ・オブ・デザイン」を開設することを発表しました。この新課程は、文理を超えた課題解決力と創造力を備えた人材育成を目的とし、デザイン思考、AI、サステナビリティ、社会実装などを融合したカリキュラムが組まれます。1~3年次で教養と基礎を学び、4・5年次では高度な実践を重視する構成となる予定です。学生の多様なバックグラウンドを活かし、グローバルな課題に対応するための学際的アプローチが期待されます。
リカレント教育・生涯教育
・東京科学大学、社会人向けMOT講座「エッセンシャルMOT夏季集中コース」受講生募集
https://ict-enews.net/2025/04/04cumot/
[記事の概要]
東京科学大学は、社会人を対象としたMOT(技術経営)講座「エッセンシャルMOT夏季集中コース」の受講生募集を開始しました。本講座は、イノベーション創出や経営戦略、技術マネジメントに関する実践的知識を短期間で体系的に学べる内容で構成されています。講義は夏季に集中して行われるため、働きながらでも参加しやすく、受講者同士のネットワーク形成も期待されています。また、大学の専門教員に加え、実務家を講師に迎えることで、実際の企業課題に近い事例分析や議論が可能です。
学生支援
・法政大学が学内のトイレに無料生理用品を設置 学生との協働で無料生理用品設置プロジェクトを始動
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56063.html
[記事の概要]
法政大学は、学内トイレに無料の生理用品を設置する取り組みを開始しました。これは、学生の声を受けて立ち上がったプロジェクトで、経済的・心理的理由から生理用品を購入できない「生理の貧困」問題に対応することが目的です。学内の複数箇所の女子トイレに専用ボックスを設置し、必要なときに誰でも自由に利用できる環境を整えています。この取り組みには学生も参画しており、利用状況の調査や運営体制の提案などを行っています。
・東京都市大学が世田谷キャンパス図書館のラーニング・コモンズをリニューアル ― 学生とつくる創造的な学びの空間へ
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56030.html
[記事の概要]
東京都市大学は、世田谷キャンパス図書館内のラーニング・コモンズをリニューアルしました。新空間は「学生とつくる」をコンセプトに、創造的で自由な学びが生まれるよう設計されています。ディスカッション用スペースやプレゼンエリア、少人数のグループ学習に適した空間が配置されており、ICT機器の活用も可能です。リニューアルには学生の意見が反映されており、設計段階からの参画を通じて、自主性や学びの主体性を育む試みとなっています。東京都市大学はこの施設を、新たな学修のハブとして位置づけ、今後の教育活動やキャンパス全体の学修環境向上に寄与させる考えです。
就職・キャリア支援
・【武蔵野大学】アントレプレナーシップ学部が企業、東京都等と連携し、海外スタートアップでのインターンシッププログラムを実施~SusHiTechTokyo2025において学生のアントレプレナーシップを育成~
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55998.html
[記事の概要]
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部は、東京都や企業と連携し、学生が海外スタートアップ企業でのインターンシップを行うプログラムを開始しました。本取り組みは、東京都が推進する「SusHiTechTokyo2025」プロジェクトの一環で、グローバルな社会課題への挑戦や起業マインドの育成を目的としています。学生は渡航先で現地企業の事業に実際に関わりながら、異文化対応力やビジネス感覚、問題解決能力を実践的に学びます。
・明星大学が学生の起業を支援するプロジェクト「MEISEI CROSSING BASE(メイセイ クロッシング ベース)」を開始
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55966.html
[記事の概要]
明星大学は、学生の起業を支援するための新プロジェクト「MEISEI CROSSING BASE(メイセイ クロッシング ベース)」を立ち上げました。この取り組みでは、起業に興味を持つ学生が自由に相談・アイデア出し・プロトタイプ作成などを行えるスペースと支援体制を整備するものです。実際に事業化を目指す学生には、メンターや専門家によるアドバイス、地域企業や自治体との連携機会も提供されます。また、起業イベントやコンテストも予定されており、実践と刺激に満ちた学びの場として活用が期待されています。
社会貢献・地域貢献
・【青山学院大学】内田達也教授ゼミ(国際政治経済学部)の学生による観光企画「みちびくじ」を埼玉県川越市で実施し、オーバーツーリズムの課題解決に貢献
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56028.html
[記事の概要]
青山学院大学の国際政治経済学部・内田達也教授ゼミは、埼玉県川越市で観光促進企画「みちびくじ」を実施しました。このプロジェクトは、観光客が過度に集中する「オーバーツーリズム」の課題を解決するための学生主体の取り組みです。訪問者がくじ引き形式で新しい観光スポットを知るという仕掛けで、市内の魅力を再発見し、観光客の流れを分散させることを狙いとしています。学生たちは企画・運営・広報すべてを担い、地元住民や観光協会と連携を深めながら、実践的なフィールドワークを行いました。
・地域の高齢者向けの公開講座「いきいきスマホ講座」を開催します
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55990.html
[記事の概要]
東京情報大学は、地域の高齢者を対象としたスマートフォン活用講座「いきいきスマホ講座」を開催します。本講座は、高齢者がスマホを使って日常生活をより豊かに過ごせるようにすることを目的としており、学生が講師となってマンツーマンで指導にあたります。内容は、基本操作から地図・カメラ・LINEなど実用的なアプリの活用方法まで幅広く、高齢者のデジタルデバイド解消に貢献する取り組みです。学生にとっても、教える経験を通して地域理解やコミュニケーション能力を育む機会となっており、大学と地域が共に支え合う社会貢献型教育として注目されています。
グローバル化・国際化
・交換留学生向け「武道プログラム」を実施 10種以上の武道体験を通じて、留学生が日本の歴史や文化を学ぶ
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56077.html
[記事の概要]
近畿大学は、交換留学生向けに日本の伝統文化を体験する「武道プログラム」を実施しました。剣道、柔道、弓道など10種以上の武道体験を通して、留学生は日本の精神性や礼節、歴史的背景を体感的に学ぶことができました。指導は専門の師範や経験豊富な学生サポーターが担い、実技だけでなく武道の文化的意味や礼法の指導も行われました。本プログラムは、国際交流の一環として実施されており、日本文化への理解を深めると同時に、留学生と日本人学生との交流の場ともなっています。
・留学生向けプログラム「Showa Direct 4.5」 1期生3名が健康デザイン学科での正規課程をスタート--昭和女子大学
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56057.html
[記事の概要]
昭和女子大学では、留学生向け正規課程プログラム「Showa Direct 4.5」の第1期生3名が健康デザイン学科での学びを開始しました。本プログラムは、4年制大学での学位取得を目指す外国人留学生を対象とし、日本語と英語のハイブリッド授業、生活支援、キャリア形成支援が一体となった包括的サポート体制が特徴です。学科では健康科学や栄養、スポーツ、メンタルヘルスなど幅広い分野を扱っており、実践的な学びを通してグローバルな視点を備えた健康づくりの専門家を育成します。
大学経営
・甲南女子大学が「改善100本ノック」を開始 ― 学生の声を学習環境の改善活動に生かす
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56035.html
[記事の概要]
甲南女子大学は、学生の声を基に学習環境を改善する取組「改善100本ノック」を開始しました。これは、学生から寄せられた課題や改善提案に対して大学が迅速に対応し、その成果を可視化することで、学生と大学との信頼関係を深めることを目的とした取り組みです。具体的には、施設の使いやすさの改善、備品の導入、授業支援の工夫など、実行可能な改善策を1件ずつ実施していく形をとっています。学生の参加を促すキャンペーン的な要素も含まれており、主体的に大学づくりに関われる機会として好評を得ています。
・駒澤大学が広報戦略室を設置 ― 中期事業計画における行動目標を踏まえた広報戦略で学校法人駒澤大学および駒澤大学のブランド力向上を目指す
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55979.html
[記事の概要]
駒澤大学は、大学および法人のブランド戦略を強化するため、新たに「広報戦略室」を設置しました。これは中期事業計画の実行を支える組織として創設されたもので、大学の教育・研究活動の成果や社会貢献を積極的に発信し、対外的なプレゼンスを高めることを目的としています。今後は、広報の専門スタッフを中心に、メディア対応、SNS発信、広報誌の刷新、イベント運営などの広報活動を戦略的に推進していく予定です。
・近畿大学、事務職員対象のリスキリング施策に「LinkedInラーニング」を導入
https://ict-enews.net/2025/04/09kindai/
[記事の概要]
近畿大学は、事務職員向けにオンライン学習ツール「LinkedInラーニング」を導入し、リスキリング(再学習)を推進する新施策を開始しました。この取り組みは、業務の高度化やDX(デジタルトランスフォーメーション)対応が求められる中、職員一人ひとりのスキルアップを支援し、大学の組織力を底上げすることを目的としています。対象職員は業務時間中に自由に動画講座を視聴でき、業務に直結するテーマから自己啓発、語学、IT、マネジメントなど幅広い分野のコンテンツを活用できます。
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