今週の大学ニュース

大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2025年5月12日・19日の週版)

大学職員への就職・転職をするためには、大学がどんな取組みを行い大学職員がどんな業務に携わっているのか、今の大学のトレンドは何かなどを知っておくことで採用試験を有利に進められる場合があります。大学の理解を深めるための方法には色々なものがありますが、1つの方法として大学に関連するニュースを定期的に確認しておくというものがあります。

大学に関連するニュースを見ていたことにより、エントリーシートに記載する内容の幅が広がったり、面接試験時に想定していなかった質問がきた際にも、うまく対応ができる場合があります。

そこで、この記事では大学職員への就職・転職を目指す方が大学に関連するニュースを確認しやすいようにするため、1~2週間に1回程度、私が気になったニュースとその概要を分野別にまとめています。ぜひ大学職員への就職・転職活動にお役立ていただければと思います。

教育・教育改革

・【京都橘大学】文系・理系・医療系の専門性が交差する新たな学び 全学共通教育科目『たちばなBasisⅠ・Ⅱ』が開講!
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56352.html

[記事の概要]
京都橘大学では、2024年度より全学共通教育科目「たちばなBasisⅠ・Ⅱ」を開講しました。本科目は、文系・理系・医療系の学部を有する同大学の強みを活かし、異なる専門分野が交差する教育プログラムとして設計されています。学生は1年次に所属学部を超えて多様な視点や課題に取り組むことで、俯瞰的な思考力や協働性、批判的思考力を養います。

・武庫川女子大学の産学連携プロジェクト「ローソンプロジェクト」がスタート。2050年の未来社会の課題を解決し、地域創生を目指すコンビニエンスストアの構想を高大連携で進めます。
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56285.html

[記事の概要]
武庫川女子大学はローソンと連携し、「2050年の未来型コンビニ構想」をテーマにした産学連携プロジェクトを始動しました。このプロジェクトでは、大学と高校が連携し、学生が持続可能な地域社会の実現を目指したコンビニのあり方についてアイデアを出し合い、提案します。フードロス削減や省エネ、防災機能の強化といった社会課題を踏まえた店舗モデルの構築が求められ、地域の未来を担う人材育成と、実践的なPBL(課題解決型学習)として期待されています。

・【青山学院大学】アントレプレナーシップ教育を本格始動 〜SBIインベストメント株式会社協賛の学生向けビジネスイベントを初開催〜
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56271.html

[記事の概要]
青山学院大学は、アントレプレナーシップ教育を強化するため、SBIインベストメントの協賛による学生向けビジネスイベントを初開催しました。本イベントでは、起業やスタートアップに関心のある学生が、現役の起業家や投資家とのセッションやワークショップを通じて実践的なビジネス感覚を養います。参加者は自らのアイデアをピッチし、フィードバックを受ける機会も設けられており、大学としては今後の授業への展開や起業支援体制の整備にもつなげる方針です。

・藤田医科大学 6年一貫プログラム「医工共創学科」 2027年4月設置構想
https://univ-journal.jp/253896/

[記事の概要]
藤田医科大学は、2027年4月に6年制の「医工共創学科」設置を構想していると発表しました。医療と工学の融合をテーマに、AI・ロボティクス・デジタルヘルスなどの技術と医学知識を一貫して学ぶカリキュラムが設計されます。医療現場の課題に工学的なアプローチで貢献できる高度専門人材の育成を目指し、臨床医療や医療機器開発に直結するプロジェクトベースの実践教育が導入される予定です。

・明治大学など5大学、半導体人材育成を目的とした単位互換覚書への参加覚書を締結
https://ict-enews.net/2025/05/12meiji-2/

[記事の概要]
明治大学を含む5大学は、半導体分野における高度人材育成を目的とし、単位互換制度に関する覚書を締結しました。本連携では、各大学が持つ専門教育を相互に開放し、学生が分野を越えて多様な授業を履修できるようになります。対象分野は、半導体設計・製造・材料などで、理工系学部生を中心に専門性の高いカリキュラムを提供します。産業界との連携も視野に入れており、今後の日本の半導体産業の基盤強化に寄与する取り組みとされています。

リカレント教育・生涯教育

・創価大学通信教育部、社会人の学び直しを後押し―オープンバッジ導入でスキル証明を強化
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56322.html

[記事の概要]
創価大学通信教育部は、社会人の学び直し支援の一環として、オープンバッジの導入を開始しました。これにより、履修した科目や修得したスキルを視覚的に証明でき、学びの成果を第三者に分かりやすく提示することが可能になります。社会人がキャリアアップや転職時に活用しやすい仕組みとして注目されており、リカレント教育の推進にも寄与します。

・東京都市大学が7月から9月まで社会人対象のリカレントプログラム「DX人材育成コース2025」を開講 ― 産学連携による理論と実践を融合させた学習機会を提供
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56310.html

[記事の概要]
東京都市大学は、2025年7月から9月にかけて社会人向けリカレント教育プログラム「DX人材育成コース2025」を開講します。このプログラムは、DX推進に必要な基礎知識やデータ利活用、AI活用などを体系的に学べる構成で、企業との連携による実践的なケーススタディも特徴です。社会人が仕事と両立しながら受講しやすいように、オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド形式で提供されます。実務に直結する学びを重視し、修了者には修了証も交付される予定です。

学生支援

・学生の学生による学生のためのカフェ「MERRILY(メリリー)」がオープンします!
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56358.html

[記事の概要]
拓殖大学では、学生による企画・運営のカフェ「MERRILY(メリリー)」が学内にオープンします。このカフェは、学生同士の交流を促進し、自主性や協働力を育むことを目的に立ち上げられたもので、空間デザインやメニュー構成も学生のアイデアを反映しています。運営は有志の学生スタッフが担い、地域食材の活用やフェアトレード製品の取り扱いなど、社会的課題にも配慮した取り組みが行われています。学内の新たなコミュニティ拠点として注目されるとともに、学生主体の学びの実践の場ともなっています。

就職・キャリア支援

・大東文化大学が5月24・31日にインターンシップ合同企業説明会を開催 ~ 昨年度1,000名の学生が参加した注目イベントをさらに拡大、昨年比1.5倍となる約100社が参加~
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56347.html

[記事の概要]
大東文化大学は、5月24日・31日にインターンシップ合同企業説明会を開催します。このイベントは、学生と企業との早期マッチングを目的とし、昨年度の1.5倍となる約100社が参加予定です。学生にとっては企業理解を深める貴重な機会となり、キャリア形成や業界研究にも役立つ内容が予定されています。説明会では、各企業によるプレゼンテーションのほか、個別相談ブースも設けられており、インターンシップに関する具体的な情報を得ることができます。

・成城大学が公認OB/OG訪問サービスとして「ビズリーチ・キャンパス」を導入OB/OG訪問のオンライン化により、学生と卒業生の安全・安心を向上
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56231.html

[記事の概要]
成城大学は、学生と卒業生のつながりを強化し、キャリア形成を支援するために、オンライン型OB/OG訪問サービス「ビズリーチ・キャンパス」を導入しました。これにより、学生は自分の関心のある業界・職種で働く卒業生に気軽にアクセスでき、進路選択や就職活動の情報収集がしやすくなります。対面訪問と比べて安全かつ効率的なコミュニケーションが可能となり、キャリア支援のデジタル化が進展する取り組みとして注目されています。

社会貢献・地域貢献

・江戸川大学こどもコミュニケーション学科の学生が小学生向けの宿泊型スポーツ体験イベント「exPANDA」でボランティア
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56338.html

[記事の概要]
江戸川大学こどもコミュニケーション学科の学生が、小学生対象の宿泊型スポーツ体験イベント「exPANDA」にボランティアとして参加しました。本イベントは、子どもたちに多様なスポーツ体験を提供することを目的に実施されたもので、学生たちは運営補助や子どもとの交流を通じて、教育的実践力やコミュニケーション能力を育む機会となりました。将来の教職や保育現場を志す学生にとって、現場での学びを深める貴重なフィールドワークとなっています。

・桜美林大学 空の学びを地域に還元 多摩キャンパスの大学祭【TAMA祭】5/24(土)開催!
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56298.html

[記事の概要]
桜美林大学は、多摩キャンパスで大学祭「TAMA祭」を開催します。特に注目されるのが、航空・宇宙に関する学びを地域に還元する「空の学び」関連展示や体験ブースで、航空関連学科の学生が主体となり、地域の子どもや来場者に向けて操縦体験や機体解説などを行います。大学の教育成果を地域社会と共有し、次世代の学びへの興味喚起を促す機会として、地域との連携強化にもつながる取り組みです。

・神戸女学院大学が5月27日と6月10日に芦屋市の保育所で子ども向け環境教育イベント「身の回りの生き物図鑑を作ろう!」を開催
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56255.html

[記事の概要]
神戸女学院大学は、芦屋市の保育所で子ども向けの環境教育イベント「身の回りの生き物図鑑を作ろう!」を開催します。大学生が中心となって企画・運営を担い、子どもたちと一緒に自然観察や図鑑作成を通じて、身近な環境への関心を育む内容となっています。本取り組みは、学生にとっても地域貢献や教育実践の経験となり、保育・教育分野への理解を深める学びの場となっています。

・東洋英和女学院大学が地域の親子を対象とした2025年度「こどもの広場」を開催
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56260.html

[記事の概要]
東洋英和女学院大学は、地域の親子を対象とした教育イベント「こどもの広場」を2025年度も継続開催します。保育子ども学科の学生が主体となって、絵本の読み聞かせ、手遊び、親子で楽しめる工作などを提供する実践プログラムで、年間5回の実施を予定しています。学生の学びと地域の子育て支援を両立させる活動として定着しており、学生の実践力を高めるとともに地域とのつながりを深める場となっています。

グローバル化・国際化

・テンプル大学ジャパンキャンパス、2025年秋学期よりオナーズ・プログラムと英語指導法修了証書プログラムを開始
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56344.html

[記事の概要]
テンプル大学ジャパンキャンパスは、2025年秋学期から「オナーズ・プログラム」と「英語指導法修了証書プログラム」を新たに開始します。オナーズ・プログラムは成績優秀者を対象に高度な学びを提供し、研究や論文発表などを通じて学術的探究心を育てます。英語指導法プログラムは、将来英語教師を目指す学生や指導力を高めたい留学生に向けた実践的な教育プログラムです。両プログラムともグローバル人材育成を目的とし、国際的キャリア形成を支援する体制が整備されます。

・「SWU-TUJ ダブル・ディグリー・プログラム」を活用し、テンプル大学を卒業 前年度を上回る15名もの卒業生を輩出--昭和女子大学
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56301.html

[記事の概要]
昭和女子大学は、テンプル大学ジャパンキャンパスとの連携による「SWU-TUJダブル・ディグリー・プログラム」から、前年度を上回る15名の卒業生を輩出したと発表しました。このプログラムは、日米両大学の学位取得を目指すもので、英語での講義、異文化交流、海外留学を含む実践的な国際教育が特徴です。卒業生は国内外の企業や大学院進学など多様な進路に進んでおり、グローバルな舞台で活躍する人材の育成に貢献しています。

入試・広報・高大連携

・高校生対象「第2回カラフルフォトリンピック」を開催 写真の力で「ちがい」や「多様性」を考える ― 東京工芸大学
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56340.html

[記事の概要]
東京工芸大学は、高校生を対象とした写真コンテスト「第2回カラフルフォトリンピック」を開催します。本イベントは、「ちがい」や「多様性」をテーマに写真を通して表現力や創造力を育むことを目的としており、応募作品の中から優秀作品は展示や表彰が行われます。高校生と大学の接点を創出するとともに、芸術系学部の魅力を広く発信し、進学への関心を高める高大連携の一環として実施されます。

・立正大学が2026年度入学生を対象とした給付型奨学金「立正未来エール奨学金」を新設
https://kyodonewsprwire.jp/release/202505128625

[記事の概要]
立正大学は、2026年度入学生を対象に、返還不要の給付型奨学金「立正未来エール奨学金」を新設しました。この奨学金は、家計状況にかかわらず意欲ある学生の学びを支援することを目的としており、選考を通じて最大で年間30万円が支給されます。対象者は入試時の成績や志望動機などを基に選ばれ、学業成績が継続条件とされる予定です。進学のハードルを下げ、より多様な学生が安心して学べる環境づくりを目指す取り組みです。

・山梨大教育学部「高校生のためのミライの先生セミナー」全4回
https://resemom.jp/article/2025/05/22/82007.html

[記事の概要]
山梨大学教育学部は、高校生向けのキャリア支援イベント「ミライの先生セミナー」を全4回にわたって開催します。教職を目指す高校生を対象に、教育現場のリアルな話や模擬授業体験、大学の教員・学生との交流を通じて、教育への理解と関心を深める内容となっています。将来の進路選択の一助として、教育系志望者にとっては貴重な体験となり、教職志望者育成を大学側が地域と連携しながら推進する施策です。

大学経営

・法政大学が「キャンパスグランドデザイン」を策定 ~創立150周年以降も永続的に教育・研究・社会貢献に取り組んでいくためのキャンパス構想を公表~
https://www.u-presscenter.jp/article/post-56306.html

[記事の概要]
法政大学は創立150周年を見据え、「キャンパスグランドデザイン」と題する新たな中長期キャンパス構想を策定しました。この構想では、サステナブルな教育・研究拠点の整備、地域社会との共生、デジタル活用による学修環境の最適化などが掲げられており、各キャンパスの個性を活かした再開発計画も含まれます。大学の将来像を学生・教職員・卒業生・地域と共有しながら段階的に実現していくことで、次世代の大学経営モデルを築いていくとしています。

・川村学園女子大学 目白キャンパス設置2学科と我孫子キャンパス設置1学科を募集停止 2026年度から
https://univ-journal.jp/254330/

[記事の概要]
川村学園女子大学は、2026年度以降、目白キャンパスの2学科と我孫子キャンパスの1学科の学生募集を停止することを発表しました。少子化の影響や学生のニーズ変化を踏まえ、学科再編と経営資源の集中を図るための措置とされています。今後は教育の質を維持しつつ、残る学科において魅力あるカリキュラムの展開と進路支援体制の充実を目指すとしています。

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