今週の大学ニュース(2023年5月22日の週)

私がチェックした大学ニュースのリンクを紹介いたします。2023年5月22日週は、計8件のニュースです。

<リカレント教育・生涯教育>
・聖学院大学「基礎自治体 若手・中核人材育成プログラム」5月27日より開講 〜包括連携協定を締結した13自治体の職員対象の研究プログラム〜
https://www.u-presscenter.jp/article/post-50701.html

【記事の概要】
聖学院大学は、基礎自治体マネジメント研究会と共同で、「基礎自治体 若手・中核人材育成プログラム」を開講します。このプログラム対象は、聖学院大学と包括連携協定を締結した13の自治体(上尾市、桶川市、春日部市、釜石市、さいたま市、小川町、川島町、ときがわ町、滑川町、鳩山町、吉見町、嵐山町、東秩父村)です​​。

プログラムには、「組織・人事マネジメントコース」、「政策マネジメントコース」、「財政マネジメントコース」の3つのコースがあり、参加者は1年間(全10回)でマネジメントの基礎知識を学び、各自治体が抱える課題について研究することになっています​。基礎自治体マネジメント研究会は、2021年に聖学院大学総合研究所内に設立され、真の地方自治を実現するために基礎自治体を学問的に支援することを目指しています​​。

(参考記事)大学職員の面接試験で実際に出された質問まとめ

<社会貢献・地域貢献>
・木のおもちゃで森林の課題解決に挑戦! 桜美林大学×檜原村×東京チェンソーズ 産官学連携の取組み 「子どもの好木心『発見・発掘』プロジェクト」始動
https://mainichi.jp/univ/articles/20230524/org/00m/100/003000c

【記事の概要】
学校法人桜美林学園は、6月から「子どもの好木心『発見・発掘』プロジェクト」を始動します。このプロジェクトは、東京都檜原村と林業会社東京チェンソーズとの産官学連携の一環で、桜美林大学芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修の学生らが檜原村の森の素材を活用して新たな木のおもちゃの商品開発を行うものです。

この取組みは、「檜原村トイビレッジ構想」のセカンドステージで、メイドイン東京の木のおもちゃブランドの創出と地域の林業・木材産業の活性化を目指しています。檜原村は東京都内で唯一の村で、その93%が森林となっています。高齢化と人口減少が進む現状の中で、豊かな自然環境を次世代に持続可能な形でつなげるための取組みの一環としています。

<グローバル化>
・昭和女子大学、「ダブル・ディグリー・プログラム」2期生5名が米州立テンプル大学を卒業
https://univ-journal.jp/225292/

【記事の概要】
昭和女子大学で実施している「SWU-TUJダブル・ディグリー・プログラム」の2期生5人が、米国テンプル大学を卒業しました。このプログラムでは学生は昭和女子大学とテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)で学び、両大学の学位を取得することができます。学生はリベラルアーツを広く学び、2023年9月に昭和女子大学を卒業する予定です。

ダブル・ディグリー・プログラムは、国際学科、英語コミュニケーション学科、そして2022年秋からグローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科にも拡大されました。昭和女子大学のダブル・ディグリー・プログラムは、中国、韓国、オーストラリアの大学とも実施され、すでに70人以上が卒業しています。

・【平和教育×探究学習】神田外語大学グローバル・リベラルアーツ学部 国内研修と海外研修をあわせた「海外スタディ・ツアー」で世界を学ぶ ~世界の現実を知り、学ぶ目的を発見する~
https://www.u-presscenter.jp/article/post-50722.html

【記事の概要】
神田外語大学のグローバル・リベラルアーツ学部(GLA学部)は、「2023年度海外スタディ・ツアー」を実施します。このプログラムは、1年次学生が6月から7月にかけてリトアニア、インド、マレーシア・ボルネオ、エルサレムの4か所のうち1つを選んで留学するもので、世界の現実を学び、自己の学習目的を見つける機会となります。

国内研修は2023年6月5日から8日まで福島県天栄村のブリティッシュヒルズで行われ、英語力を磨きながら事前学習とオンライン授業を受け、最終日には地元福島の東日本大震災・原子力災害伝承館を訪れます。その後、6月下旬から約2週間、学生は実際に留学先の国へと出発し、五感を使った体験型の学習を通じて、その地の現実を深く理解し、自分自身の学ぶ目的を発見します。

(参考記事)実際に大学職員に応募した方の志望動機・志望理由の実例まとめ

<ダイバーシティ・SDGs>
・宮崎大学工学部が入試に女子枠、中学生の理系選択も支援へ
https://univ-journal.jp/225636/

【記事の概要】
宮崎大学工学部は、女性研究者の増加を目指して、2024年度の推薦入試から女子枠を設けることを発表しました。この措置は九州の国立大学では初めてです。女子枠は総定員370人のうち14人で、11月に数学の筆記試験、面接、小論文を含む試験が行われます。

同時に、工学部の女性研究者や学生が宮崎市内の中学校を訪れて、女子生徒の理系進路選択を支援する事業も進行しています。これは宮崎県教育委員会や宮崎市教育委員会との協力のもとで行われます。宮崎大学工学部の女子学生は7年間で平均11.3%と全国平均15.7%を下回っているため、これらの措置は多様性の確保と女子学生の増加を目指しています。また、女子中学生に工学の魅力を紹介し、理系志望者を増やすためのプログラムも開始されます。

<入試・広報>
・聖徳大学・聖徳大学短期大学部が2024年度から総合型選抜・学校推薦型選抜等でグローバル特待制度を新設 — 英検2級・準2級取得者等を対象に、最大で入学金・授業料を全額免除
https://www.u-presscenter.jp/article/post-50693.html

【記事の概要】
聖徳大学と聖徳大学短期大学部は、2024年度から「グローバル特待」制度を開始します。この制度では、英語の認定試験である英検、TOEIC、TOEFL、GTECで一定のスコアを達成した学生が対象となり、学費の一部または全額が免除されます。具体的には、英検2級以上の取得者、あるいはそれらの他の試験で所定の基準を満たす者は入学金と授業料が全額免除され、英検準2級取得者や他の試験で所定の基準を満たす者は入学金全額と授業料半額が免除されます。この免除は最大で4年間適用されます。さらに、入寮希望者は入寮費(上限20万円)が免除されます。特待生の数に制限はありません。

この新制度は、聖徳大学の「国際基準の教育の実現」を目指すグローバル化ビジョンの一環であり、グローバルな視点と教養を備えた人材育成を目指しています。この大学は保育士、幼稚園教員、小学校教員、養護教諭、管理栄養士、看護師等の人材育成に長年の実績を持っています。

・日本女子大学「JWU PR アンバサダー」が2023年度の活動を開始 — SNSやオフラインイベントを駆使しZ世代に向けて大学の魅力を発信 —
https://www.u-presscenter.jp/article/post-50703.html

【記事の概要】
日本女子大学の学生有志によるPR組織「JWU PRアンバサダー」が2023年度の活動を5月18日から開始しました。この学生組織は日本女子大学の代表として「等身大の声」をZ世代に発信し、学部学科や学年を超えて連携して活動を行います。活動内容は「学業・キャリア」、「サークル・課外活動」、「ライフスタイル・キャンパス」の3つのカテゴリーに分けられ、受験生や在学生、保護者、教職員、卒業生などに向けた広報活動を行います。

オンラインの情報発信のほか、オフラインイベントでも日本女子大学の魅力をPRします。アンバサダーの学生は、受験生への情報提供、自身の視野の拡大、大学の魅力の伝達など、様々な意義を感じて活動に参加しています。

(参考記事)大学職員のエントリーシート作成例まとめ

<ランキング・調査>
・大学発ベンチャー、2022年度は477社増え3,782社に 経済産業省が調査
https://univ-journal.jp/224966/

【記事の概要】
経済産業省の調査によると、2022年10月末時点での国内の大学発ベンチャー企業数は前年同期比477社増の3,782社で、過去最多となっています。企業数が最も多いのは東京大学で371社、続いて京都大学の267社、慶應義塾大学の236社です。

2022年度の増加数では、慶應義塾大学が61社と最も多くなりました。また、大学発ベンチャー企業の経営トップの前職は主に大学や公的研究機関の教職員、研究員で、博士号取得者の在籍割合は20%と一般企業の4%を大きく上回っています。

(参考記事)大学職員採用試験の小論文テーマ別作成例

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