【例文32個】大学職員への転職を目指す方の志望動機・志望理由実例紹介

目次

はじめに

大学職員の採用試験を受けるうえでは、事前に自分なりの志望動機・志望理由を作成する必要があります。

特に、大学職員への転職を目指す方については仕事をしながらエントリーシート(ES)の作成や、筆記試験対策、面接対策など様々な準備を進めなければならないため、なかなか思ったように転職活動を進めることができなかったりすると思います。

そこでこの記事では、大学職員への転職を目指す方が効率的に転職活動を進められるようにするために、大学職員への採用試験を受ける方が実際にどのような志望動機・志望理由を作成しているかを紹介いたします。

大学職員の志望動機・志望理由の基本的な考え方

大学職員への転職を目指す方の志望動機・志望理由については、「なぜ今の職業から大学職員という職業に変えるのか」という大学職員という職業を志望するに至った理由と、「なぜこの大学を志望するのか」という様々な大学がある中で受験する大学を志望した理由の2つ観点について作成する必要があることを理解しておく必要があります。

まずは、このことを理解し、エントリーシートで求められている内容を記載するようにしましょう。

エントリーシートで求められる志望動機・志望理由のパターン

多くの大学ではエントリーシートに志望動機・志望理由を記載することを求めています。

しかし、エントリーシートと言っても、大学によって求められる内容が異なっていたりします。

そこで、各大学のエントリーシートを見てみると、

①職業として大学職員を選んだ理由を記載してください。
②あなたが〇〇大学を志望する理由を記載してください。
③大学職員を志望する理由とその中で〇〇大学を志望する理由を記載してください。
④志望動機を800文字以内で記載してください。

など、色々なパターンがあり、大学によっても求める内容も異なれば、求める文字数も異なっている状況にあります。

例えば、①が求められているのに、受験する大学を志望した理由のみを書いてしまっているケースがあったり、②が求められているのに、大学職員を志望する理由を中心にして書いてしまっているケースもあります。

そうすると、「この人は書類をしっかり読まない人だな」とか「この人は理解力があまり高くない人だな」などと、マイナスの印象を持たれてしまう可能性があります。

このため、エントリーシートの志望動機・志望理由を作成する際には、まずは、受験する大学がどのような内容を求めているかを確認するようにしましょう。

また、例えば、「②あなたが〇〇大学を志望する理由を記載してください。」とあった場合でも、前段に大学職員という職業を志望した理由を記載し、そのうえで、様々な大学がある中で受験する大学を志望する理由を書く形にすることは問題ありません。

同様に、「④志望動機を800文字以内で記載してください。」のように、特に細かい指定がない場合は、記載できる文字数にもよりますが、まずは、大学職員という職業を志望した理由を記載し、そのうえで受験する大学を志望する理由を書く形にしたほうが書きやすいかなと思います。

仮に、エントリーシートでどちらかしか求められていない場合でも、面接の際には「大学職員という職業を志望した理由」と「受験する大学を志望する理由」の2つの観点について聞かれる可能性があるので、エントリーシート作成の段階からこの2つの観点について考えておいたほうがよいと思います。

志望動機・志望理由を作成するうえで注意すべきこと

大学職員の志望動機・志望理由は、面接試験ではかなり高い確率で聞かれることになるので、面接試験の際には自分の口から説明することになります。

その際に、最初の説明は誰もが準備をしているので、エントリーシートに記載した内容に沿って説明をすることができるのですが、その後、「なぜそのような思いに至ったのか」、「現職では実現できないのか」、「他の職業では実現できないのか」、「なぜ今のタイミングなのか」など、追加の質問をした際に、しっかりとした説明ができなくなってしまう場合が多くあります。

志望動機・志望理由については、面接試験でもかなり序盤に聞かれる質問になるため、ここで悪い印象を与えてしまうと、面接全体の印象にも関わってきてしまいますし、受験者としても最初がうまくいかないと、それを最後まで引きずってしまうことになったりもします。

また、私自身は、これまでにかなりの方から大学職員への転職に向けての相談を受けておりますが、その中には、すでにエントリーシートを提出し、面接試験に進んだ段階で相談される方もいます。

そのような方に志望動機・志望理由について面接を想定した質問をしてみると、明確な答えが作れないケースがそれなりにあります。

改めて理由を聞いてみると、「エントリーシート作成時は仕事で忙しかったこともあり、あまり考えずに作成していた。いざ、面接を想定して考えてみると、説明したいことがエントリーシートに記載した内容と整合性がとれない内容となってしまった。エントリーシート作成時にしっかりと面接も想定した内容を考えておけばよかった」などというケースがそれなりにあります。

このため、エントリーシートの志望動機・志望理由を作成する際は、面接試験での回答を想定したうえで、しっかりと自分なりのストーリーを作り、自分自身はこう感じたとか、こう思ったとか、こう考えているということをしっかりと答えられるようにしておく必要があります。

大学によって志望動機・志望理由は変えるべきか

大学職員への転職を目指す方は、1つの大学だけを受験するというよりは、複数の大学を同時に受験するという方も多いと思います。

この場合、基本的には、1つ目に受験する大学の志望動機・志望理由をベースに、2つ目、3つ目の大学の志望動機・志望理由は、1つ目をベースにして記載することが多いと思います。

しかし、大学によってはそれなりに書き変える必要が生じるケースがあります。

例えば、1つ目の大学が「研究」が盛んな大学で、産学連携や研究支援をやってみたいと記載しているケースがあります。

そのようなときに、2つ目に受験する大学では、「研究」についてはあまり盛んではなく、教育に力を入れている大学という場合があるのですが、どうしても1つ目の大学の志望動機・志望理由がベースとなってしまうため、結果的に、2つ目の大学に適しない志望動機・志望理由になっているケースがあります。

同様に、1つ目の大学では、グローバル化を推進している大学で、日本人学生と外国人留学生との交流の推進などをやってみたいと記載した場合で、2つ目の大学がそこまでグローバル化を推進するような大学でない場合は、1つ目の大学の志望動機・志望理由に引きずられて、2つ目の大学の志望動機・志望理由としてはあまり望ましくないものになってしまうケースがあります。

このため、志望動機・志望理由を作成する際は、大学の特徴や方針などを踏まえたうえで、1つ目の大学と同じような内容で問題がないのか、改めて書き直す必要があるのかについて検討したうえで作成する必要があります。

転職者向けの志望動機・志望理由の実例紹介

上記にも記載いたしましたが、エントリーシートに記載する志望動機・志望理由は、大学によって求めるものが異なっています。

また、同じ内容であっても、記載できるスペースや文字数が異なるため、大学が求めるエントリーシート等に合わせた内容・文字数で記載する必要があります。

ここでは、
・「大学職員という職業を志望する理由」
・「受験する大学を志望する理由」
の例を示したうえで、「大学職員という職業を志望する理由」と「受験する大学を志望する理由」をまとめて記載したパターンも紹介します。

また、内容や文字数が異なる志望動機・志望理由の実例を紹介することで、色々なタイプの志望動機・志望理由に活用できるようにしております。

繰り返しになりますが、面接試験では志望動機・志望理由に関する質問がなされる可能性が高いです。

そこでは、自分なりの大学職員という職業を目指した理由と、受験する大学を志望する理由のストーリーがしっかりとできていないと、面接試験の場ではうまく説明することができなくなってしまいますので、ここで紹介する内容はあくまで参考とし、しっかりと自分自身のストーリーを作成するようにしましょう。

<大学職員という職業を志望する理由の実例>
事例①:現職におけるリクルーターとしての経験から大学生のサポートをしたいとした例
事例②:地元地域の発展に寄与したいという思いがあり、大学運営に携わることで地域貢献をしながら働いていきたいとした例
事例③:これまでの経験が活かせて若者の成長支援にやりがいと感じたとした例
事例④:学生時代に教育に携わる仕事に就きたいと思っていたことと現職で大学のシステム保守・運用をした経験から改めて教育に携わる仕事に就きたいとした例
事例⑤:現職の業務内容に違和感を感じるようになり、改めて学生時代に目指していた教育や地域貢献に携わる仕事に就きたいとした例
事例⑥:金融機関での経験を踏まえもっと影響を与える仕事に就きたいとした例
事例⑦:大学生の就職相談をした経験から学生の成長・キャリアに寄与したいとした例
事例⑧:現職でインターンシップ生を受け入れた経験や大学時代に留学のコーディネートをしてもらった経験から今後は学生をサポートする立場になりたいとした例
事例⑨:生まれ育った〇〇県の地域貢献に携わりたいとした例
事例⑩:若者を支える仕事に魅力を感じて大学という場で働きたいとした例
事例⑪:将来ある若い盛大のサポートにやりがいを感じているとした例
事例⑫:若い世代の成長支援や人材を通じた社会貢献に関わる仕事をしていきたいとした例(研究職から大学職員への転職)

<受験する大学を志望する理由の実例>
事例①:大学生の可能性を最大限広げる土台があることに魅力を感じたとした例
事例②:変革を続け学生の可能性を広げる方針に共感したとした例
事例③:グローバル人材の育成と新しいことにチャレンジする方針に共感したとした例
事例④:多様な価値観を重視する教育方針に共感したとした例
事例⑤:国際性と多様性を重視した教育を行い、学生ひとりひとりに向き合っていけることが魅力であるとした例
事例⑥:これまでの経験を活かして〇〇県の発展に貢献したいとした例
事例⑦:「教員と学生の近さ」と「実践力を磨く」という教育方針に魅力を感じ、現職の経験を活かして大学の魅力向上に携わりたいとした例
事例⑧:母校での学びが社会に出てから重要であったことの再認識し、母校に恩返しがしたいとした例
事例⑨:様々な地域貢献に関する取組を実践していることから、自分自身もそのような取組に関わりたいとした例
事例⑩:他大学に先駆けた先進的な取組を行っていることに魅力を感じたとした例
事例⑪:純粋に大学として貴学に魅力を感じたとした例
事例⑫:「実学」を重視した教育に魅力を感じたとした例

<「大学職員という職業を志望する理由」と「受験する大学を志望する理由」をまとめて記載したパターン>
事例①:大学職員を志望した理由を「学生時代の塾講師の経験と現職の社員育成の経験から社会で活躍する人材の基盤形成に携わりたい」とし、受験する大学を志望する理由を「社会の変化に柔軟に対応するための取り組みに力を注いでいる点に魅力を感じた」とした例

事例②:大学職員を志望する理由を「これからの日本の未来を担う若い世代の成長の下支えをすることで、社会貢献に関わる仕事に携わりたい」とし、受験した大学を志望する理由を「建学の精神に共感した」とした例

事例③:大学職員を志望する理由を「現職の経験から、社会で活躍できる人間力・実践力の高い人材を輩出できる仕事に関わり、将来の企業や地域社会の持続的な成長を支える仕事に従事したいという思いが強くなった」とし、受験した大学を志望する理由を「実践的な課題解決能力を高めるためのプログラムも充実していることなどに魅力を感じた」とした例

事例④:大学職員を志望する理由を「教育・研究分野において多岐に渡る業務があることなどに魅力がある」とし、受験した大学を志望する理由を「貴学の独自性の強さや、地域社会に密着しながらも、常に自己改革を進めている姿勢に魅力を感じた」とした例

事例⑤:「学生たちを支える学びの場を提供したいと強く思った」とし、受験した大学を志望する理由を「貴学が採用している少人数教育や多彩なプログラム選択履修制度など、学生が自己形成を積極的に行う力を育む教育方針に共感した」とした例

事例⑥:大学職員を志望する理由を「学生時代や現職の経験から大学の役割の大きさを実感した」とし、受験した大学を志望する理由を「貴学の取組姿勢が私の想いと合致していると感じた」とした例

事例⑦:大学職員を志望する理由を「現職の経験から人の成長に寄与できる仕事に携わりたい」とし、受験した大学を志望する理由を「変革力に魅力を感じた」とした例

事例⑧:大学職員を志望する理由を「若者の成長支援に携わるとともに、地域貢献にも携わりたいと考えた」とし、受験した大学を志望する理由を「社会と連携し、地域発展に積極的に貢献している大学である」とした例

その他の大学職員ES作成例

大学職員のエントリーシート(ES)には、志望動機・志望理由以外に、様々なことを書くことが求められています。その他の項目の作成例は以下よりご覧ください。

大学職員になった際にやりたいこと(入職後にやりたいこと)の実例
これまでの職務経験から大学に貢献できることの実例
自己PR・強み(長所)・セールスポイント・弱み(短所)の実例
仕事をするうえで(働くうえで)大切にしていること(心がけていること)の実例
大学時代に力を入れたこと・最も打ち込んだことの実例

志望動機・志望理由の実例の確認方法

この記事で紹介している志望動機・志望理由の実例を確認したい方は、個別の記事をご購入いただくか(3,000円)、「codoc」というサイトを通じて有料会員登録(サブスクリプション購入)をしていただく必要があります。有料会員登録(サブスクリプション購入)をしていただくことで、本サイトのすべての記事を閲覧することができるようになります。

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