大学職員になりたい人が確認しておきたい大学ニュース(就職支援・キャリア支援編)
大学職員への就職・転職を目指す際には、近年の大学で実施されている取組みや、大学の先進的な取組みを知っておくと採用試験を進めるうえで有利になる場合があります。
そこで、2024年の大学に関するニュース記事の概要を分野別にまとめ、大学の最新の取組みを確認できるようにいたしました。
エントリーシートなどの応募書類を作成する際の参考にしたり、小論文試験やグループディスカッション試験、面接試験の前などにざっと確認しておくことで、当日の試験の助けになる場合があります。
この記事は「就職支援・キャリア支援」に関する記事となりますので、特に、大学職員になった際に、就職支援・キャリア支援業務に携わりたいと考えている方は確認しておくとよいと思います。
・中央大学が大学では初となるAIを活用した就活面談練習システム「Chu活ボット」の提供を開始
https://www.u-presscenter.jp/article/post-53187.html
[記事の概要]
中央大学キャリアセンターは、理工学生向けにAIを利用した新しい就活面談練習システム「Chu活ボット」を導入しました。このシステムは、マルチモーダルな3Dアバターを通じて、面接のシミュレーションとフィードバックを提供します。学生は自己PRや研究内容のプレゼンテーションを練習でき、対人面接の前の模擬トレーニングとして利用可能です。
・関西学院大学 文部科学大臣賞を受賞 学生が選ぶキャリアデザインプログラムアワード
https://univ-journal.jp/243571/
[記事の概要]
関西学院大学は、日本とカナダの学生が共同で参加する国際的インターンシッププログラム「Cross-Cultural College Global Internship in Japan」により、文部科学大臣賞を受賞しました。このプログラムでは、実際のビジネス環境で直面する課題を解決することにより、学生の異文化間コミュニケーション能力と問題解決スキルが育成されます。これにより、参加学生はグローバルな視野を持ち、多文化の環境で活躍できる力を身につけることができます。
・学生と企業のミスマッチを解消 新しくなった独自の就職マッチングサイト 「meRAI(みらい)」
https://mainichi.jp/univ/articles/20240228/org/00m/100/006000c
[記事の概要]
千葉商科大学は、学生と企業のミスマッチを解消する目的で、独自の就職マッチングサイト「me R AI(みらい)」を2023年12月14日にバージョンアップしました。このサイトは、学生と採用に積極的な企業が相互に情報を登録し、閲覧やメッセージ交換、オファー送信が可能です。新機能として「キャリアスキルシート」「交流掲示板」が追加され、使いやすさと情報の効果的・効率的な取得を目指しデザインも一新されました。これにより、企業は学生のキャリアスキルを選考時の参考にし、学生は企業から直接情報を得られます。千葉商科大学の常見陽平准教授は、このサイトが日本の就職活動に革新をもたらす可能性を秘めていると評価しています。
・白百合女子大学が3月20・21日にANA総研との連携で「ホスピタリティ・キャリアフォーラム」を開催、ANA Blue Baseの見学も予定 ―20日には春季キャンパスガイダンスも実施
https://www.u-presscenter.jp/article/post-52584.html
[記事の概要]
白百合女子大学は、3月20日と21日にANA総研と連携して「ホスピタリティ・キャリアフォーラム」を開催します。このイベントは、ホスピタリティや航空業界に関心のある学生、高校生、保護者、教員を対象にしており、ホスピタリティ・マネジメントプログラムの一環として行われます。20日には白百合女子大学キャンパスで講演があり、21日にはANAのトレーニングセンター「ANA Blue Base」の見学が予定されています。このフォーラムは、参加者が航空業界の特徴や課題、将来の取り組みについて理解を深める機会を提供します。
・東京女子大学の短期集中型総合面接対策講座「起死回生!面接対策2Days」が対面・オンライン両方の対策を網羅する内容に進化–本番直前対策として就活が不安な学生をサポート
https://www.u-presscenter.jp/article/post-52636.html
[記事の概要]
東京女子大学キャリア・センターは、就職活動に不安を感じる学生を対象に、短期集中型の総合面接対策講座「起死回生!面接対策2Days」を開催します。この講座は、就職面接のマナーやグループディスカッション、個人・集団面接、役員面接の実践的なトレーニングを2日間で集中的に行い、学生が自身の強みを自覚し活用できるようになることを目的としています。今年度からは、対面とオンラインの両方の形式での面接練習を導入し、実際の採用選考に近い環境での対策が可能になりました。このプログラムは、学生が自分自身と向き合い、キャリアをデザインする機会を提供し、個性を十分に発揮できるようサポートすることを目指しています。
・就職活動の本格スタートに向けて学生をサポート–大学2年生を対象に2大学合同で課題解決型プログラムを実施
https://www.u-presscenter.jp/article/post-52554.html
[記事の概要]
近畿大学と東京女子大学は、電通総研とニトリホールディングスの協力を得て、大学2年生を対象に「3Days 社会課題解決プログラム」を実施します。このプログラムは、学生が低学年時から職業観を醸成し、就職活動への意識を高めることを目的としており、大学を越えたグループワークや企業社員との交流を通じて、主体的な行動や多角的な視野を学びます。東京コースと大阪コースが設けられ、学生は希望するコースに参加し、グループで課題解決に取り組みます。プログラムの最終日には、電通総研とニトリホールディングスの社員に向けて成果をプレゼンテーションします。この取り組みは、学生の社会課題への理解を深め、就職活動に対する意識を形成することを目指しています。
・【タイパ就活】ファーストキャリアにこだわる大東文化大学が「WEB学内就職セミナー」にてキャリアセンター厳選企業283社と学生との接点を創出
https://www.u-presscenter.jp/article/post-52555.html
[記事の概要]
大東文化大学は、学生の「ファーストキャリア」を重視し、WEB学内就職セミナーを通じて283社の厳選企業と学生との接点を創出しました。この取り組みは、新卒採用の環境変化に対応し、学生が満足し長く勤められる就職先を見つけることを目的としています。セミナーでは、卒業生の定着率や企業の特徴、学生の気質を考慮したマッチングを提供。インターンシップを介した選考早期化に対応し、学業との両立や時間対効果を重視するZ世代のニーズに応える形で実施されました。セミナーはオンラインで行われ、参加学生は効率的に情報収集と企業選びを行うことができます。
・AI(人工知能)による就職面接アドバイス・システムへ-立教大学がAIベンチャーと共同研究-
https://www.u-presscenter.jp/article/post-52534.html
[記事の概要]
立教大学は、AIベンチャー企業と共同で「感情推定AIによる印象測定システム」の研究を開始しました。このシステムは、トリプルアイズの画像認識による感情推定AIエンジンとSHIN4NYの音声解析による感情推定AIエンジンを組み合わせ、ユーザーが他者に与える印象を客観的に判断します。立教大学の小林哲郎准教授と村本宗太郎助教がデータ分析を担当し、エクスマイルが面接指導にデモを導入します。この研究は、表情や音声から印象の根拠となる指標を解析し、就活生が自己訓練を通じてコストを削減できるシステムを目指しています。従来の面接指導における主観的な限界を超え、客観的な指標に基づく印象向上の訓練が可能になることが期待されています。