今週の大学ニュース

大学職員に就職・転職したい人が確認しておきたい大学ニュース(2025年3月17日・24日の週版)

大学職員への就職・転職をするためには、大学がどんな取組みを行い大学職員がどんな業務に携わっているのか、今の大学のトレンドは何かなどを知っておくことで採用試験を有利に進められる場合があります。大学の理解を深めるための方法には色々なものがありますが、1つの方法として大学に関連するニュースを定期的に確認しておくというものがあります。

大学に関連するニュースを見ていたことにより、エントリーシートに記載する内容の幅が広がったり、面接試験時に想定していなかった質問がきた際にも、うまく対応ができる場合があります。

そこで、この記事では大学職員への就職・転職を目指す方が大学に関連するニュースを確認しやすいようにするため、1~2週間に1回程度、私が気になったニュースとその概要を分野別にまとめています。ぜひ大学職員への就職・転職活動にお役立ていただければと思います。

教育・教育改革

・甲南女子大学が2025年4月に「リーダーシップ教育センター」を開設 ― 学生一人ひとりの「新リーダーシップ」を育成
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55927.html

[記事の概要]
甲南女子大学は、2025年4月に「リーダーシップ教育センター」を新設します。本センターは、急速に変化する社会に対応できる次世代のリーダー育成を目的としており、知識の詰め込み型ではなく、一人ひとりが自分らしい形で「新しいリーダーシップ」を発揮できるよう支援します。リーダーシップの多様性を尊重し、対話力・協働力・実行力を重視したプログラムを展開予定で、学内外の課題解決や地域連携にもつながる実践的な学びを提供します。また、学生の主体性を引き出す支援体制や、キャリア形成を視野に入れた学修支援も整備される予定です。

リカレント教育・生涯教育

・成城大学 生涯学習支援事業 オープン・カレッジ(無料講座)を生涯学習Webサイト「せたがやeカレッジ」で動画無料配信開始!
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55728.html

[記事の概要]
成城大学は、生涯学習支援事業の一環として、無料講座「オープン・カレッジ」の動画配信を生涯学習Webサイト「せたがやeカレッジ」にて開始しました。本講座は、地域住民をはじめとする幅広い世代に向けて、大学の知的資源を活かした学びの機会を提供することを目的としています。内容は、文学、社会、環境、国際理解など多岐にわたり、大学教員による分かりやすい講義が視聴可能です。インターネットを通じて、時間や場所に縛られずに学べる点が特徴であり、成城大学は今後も地域社会とのつながりを深めながら、学びの場の拡大と生涯教育の充実を図っていく方針です。

・◆関西大学がリカレントプログラムを刷新!◆「Kan-Daiリカレント+(プラス)」2025年5月開講~ 企業と共創し、学び続ける社会人を応援!~
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55893.html

[記事の概要]
関西大学は、2025年5月にリカレント教育プログラム「Kan-Daiリカレント+(プラス)」を開講します。本プログラムは、社会人が現職のまま学び直しを実現できるよう、企業と大学が共創した実践的かつ柔軟なカリキュラムを提供することを目的としています。特にデジタル人材や次世代リーダーの育成に焦点をあて、仕事に活かせる知識やスキルを短期間で効率よく学べるよう設計されています。オンラインと対面を組み合わせた学習形式を採用し、忙しい社会人にも対応しています。また、企業からのニーズを反映させた内容で、職場への即時応用が可能です。

学生支援

・【学生がつくる喫茶店をオープン】 ~コミュニティ交流拠点「関学珈琲館」~ 3月22日(土)にグランドオープン・セレモニー(お披露目会)を開催【関東学院大学】
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55892.html

[記事の概要]
関東学院大学は、学生が主体となって企画・運営する喫茶店「関学珈琲館」を開設し、3月22日にグランドオープンセレモニーを開催しました。この珈琲館は、学生の手によってつくられたコミュニティ交流拠点として、学内外の人々が気軽に立ち寄れる空間を目指しています。店舗の企画・運営には学生が深く関わり、店舗設計やメニュー開発、接客マナーなど多面的な学びを実現しています。地域住民との交流やイベント開催も予定されており、大学と地域を結ぶハブとしての機能も担います。

・神奈川大学と株式会社AsMamaが協働し、学生向け「コミュニティコーディネーター養成プログラム」の実証をスタート ~本取り組みについての学生向け説明会、参加学生キックオフMTG開催決定! ~
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55965.html

[記事の概要]
神奈川大学と株式会社AsMamaは、学生向けの「コミュニティコーディネーター養成プログラム」の実証を開始しました。この取り組みは、学生が地域や大学内の人と人をつなぐ役割を担い、共助型のコミュニティ形成を学ぶことを目的としています。説明会やキックオフミーティングも開催され、参加学生は地域課題や多世代交流の現場に出向き、実践的な学びを積む予定です。AsMamaのノウハウを活かした教育プログラムを通じて、学生は「つながりをデザインする力」を養うと同時に、地域での協働や課題解決の経験を得られます。

・オンライン大学「東京通信大」、「夢を夢で終わらせない支援金」100万円の支給対象者を決定
https://ict-enews.net/2025/03/25nkz/

[記事の概要]
東京通信大学は、独自の支援制度「夢を夢で終わらせない支援金」による2024年度の支給対象者を決定しました。この制度では、学業や目標に真剣に取り組む学生を対象に、最大100万円の支援金を給付しています。支援金は返済不要で、経済的な理由で学びを諦めることなく、自分の夢に挑戦する学生を後押しするのが目的です。選考にあたっては、志望動機や将来のビジョン、これまでの努力などが重視されました。

就職・キャリア支援

・中央大学、AI就活面談練習システム「Chu活ボット2.0」リリース
https://ict-enews.net/2025/03/28chuo-u-2/

[記事の概要]
中央大学は、AIを活用した就職面談練習システム「Chu活ボット2.0」を新たにリリースしました。本システムは、学生が自己分析や模擬面接をAIとの対話を通じて行えるもので、学生の発言をテキスト化・記録し、フィードバックを提供する仕組みが特徴です。面接練習に苦手意識を持つ学生や、時間の制約からキャリアセンターを利用しづらい学生にとって、気軽に繰り返し練習できる点が評価されています。また、就職活動における早期対策や、学生の個別ニーズに応じた支援強化にもつながるとして、今後の活用が期待されています。

社会貢献・地域貢献

・【拓殖大学×跡見学園女子大学 】地域の銭湯をPR!~「行こうよ!文京浴場~学生プロジェクト~」の学生が大黒湯にて「銭湯大学学園祭 春の縁日」を開催しました
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55951.html

[記事の概要]
拓殖大学と跡見学園女子大学は、学生による共同プロジェクト「行こうよ!文京浴場 ~学生プロジェクト~」の一環として、地域の銭湯「大黒湯」にて「銭湯大学学園祭 春の縁日」を開催しました。本イベントは、文京区の銭湯文化を盛り上げることを目的としており、学生が主体となって企画・運営しました。縁日では、地域の子どもたちや家族連れが楽しめるゲームや展示が行われ、地域交流の場として賑わいを見せました。学生たちは、企画を通じて地域課題に対する理解を深め、企画力や実行力も養う機会となりました。

グローバル化・国際化

・「ダブル・ディグリー・プログラム」2024年度修了者は3大学21名 ビジネスデザイン学科から初めて2名が修了--昭和女子大学
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55877.html

[記事の概要]
昭和女子大学は、2024年度の「ダブル・ディグリー・プログラム」の修了者として3大学計21名を発表しました。本制度は、海外協定大学との連携により、所定の単位を修得すれば両大学の学位が取得できるもので、国際的なキャリア形成を目指す学生にとって魅力的な制度です。今回は、ビジネスデザイン学科の学生2名が初めて同プログラムを修了したことも話題となりました。学生は留学先での学修に加え、異文化理解やグローバルな視野を身につける経験を重ねており、卒業後は国際機関や海外企業などでの活躍が期待されます。

ダイバーシティ・SDGs

・【ワークショップで楽しみながらSDGsを学べる】金沢工業大学の学生団体SDGs Global Youth Innovatorsが体験ブース。金沢フォーラス「FORUS FOR EARTH ~アースデイ~」で4/19(土)~4/20(日)
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55975.html

[記事の概要]
金沢工業大学の学生団体「SDGs Global Youth Innovators」は、4月19日~20日に金沢フォーラスで開催される「FORUS FOR EARTH ~アースデイ~」イベントにおいて、SDGsをテーマにした体験型ワークショップを実施します。ブースでは、環境問題や持続可能な社会づくりについて、ゲームや工作などを通じて楽しみながら学べる内容が用意されており、子どもから大人まで幅広い世代が参加できる構成となっています。学生たちはこの活動を通じて、地域住民へのSDGs啓発と、自身の企画運営スキルの向上を目指します。

入試・広報・高大連携

・埼玉医科大学が3月31日にウェスタ川越で「埼玉医大グループスクールフェスタ」を開催 ― 小・中・高校生を対象とした医療体験プログラムや個別相談等を実施
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55876.html

[記事の概要]
埼玉医科大学は、3月31日にウェスタ川越にて「埼玉医大グループスクールフェスタ」を開催します。本イベントは、小・中・高校生を対象に、医療や健康に関する体験プログラムや模擬授業、進学個別相談などを実施するもので、グループ校である専門学校や附属高校も参加します。医療体験コーナーでは、聴診器体験や包帯巻き体験などを通じて、医療職への理解を深める機会を提供します。来場者は家族連れが中心で、進学を見据えた早期からの医療教育のきっかけとしても注目されています。

・◆関西大学が山脇学園中・高校(東京都)と高大連携協定◆大学教職員が高校で講義・説明会/中等教育でのDX人材育成へ~ビジネスデータサイエンス学部4月設立を前に~
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55903.html

[記事の概要]
関西大学は、東京都の山脇学園中学・高等学校と高大連携協定を締結しました。この協定は、関西大学が4月に新設するビジネスデータサイエンス学部の設立を見据え、DX人材の育成を中等教育段階から始めることを目的としています。今後、関西大学の教職員が山脇学園で特別講義や進路説明会を行うほか、探究型学習の支援や課題解決型プロジェクトへの共同参加も予定されています。

・ものつくり大学で、高校生対象体験学習プログラム「Let's Try! オーディオづくり」を実施!自分だけのオーディオシステムづくりに挑戦。
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55980.html

[記事の概要]
ものつくり大学は、高校生を対象とした体験学習プログラム「Let's Try!オーディオづくり」を実施しました。本プログラムでは、参加者が自分だけのオーディオシステムを組み立てる実習を通じて、電気・音響技術の基礎を学ぶことができます。教員や学生がサポートに入り、はんだ付けや配線といった技術体験に加え、音の特性や音響工学の初歩も学べる構成となっており、ものづくりの魅力を直接体験できる貴重な機会となりました。ものつくり大学は、今後も高大連携を通じて理工系人材の育成や進路支援を積極的に展開していく方針です。

大学経営

・東洋大学が、生成AI活用に関する第2回研修会(演習)を、教職員対象に実施
https://www.u-presscenter.jp/article/post-55908.html

[記事の概要]
東洋大学は、生成AIの活用に向けた教職員向け研修の第2回を実施しました。本研修では演習形式を取り入れ、参加者が実際に生成AIツールを操作しながら、教育・事務業務にどう活用できるかを検討する内容となりました。AIによる教材作成支援や業務効率化、学生の質問対応の支援など、具体的な事例をもとに議論が展開され、参加者の関心も高かったとされています。

・青森明の星短期大学が募集停止 下北キャンパスは開設7年で閉鎖へ
 https://univ-journal.jp/252427/

[記事の概要]
青森明の星短期大学は、2026年度から学生募集を停止する方針を発表しました。下北キャンパスは2019年に開設されたばかりでしたが、入学者数の減少と将来の維持困難を理由に、開設からわずか7年での閉鎖となります。同大学は、今後は現在の学生への支援と、教職員の雇用や地域との関係維持を丁寧に行う方針を表明しています。人口減少や少子化の影響により、地方の短大は厳しい経営状況に直面しており、同様の判断を迫られるケースが今後も増えると予想されます。

・比治山大学 2027年4月 現代文化学部「美術学科」新設 短期大学部は募集停止へ
https://univ-journal.jp/252456/

[記事の概要]
比治山大学は、2027年4月に現代文化学部「美術学科」を新設する一方で、短期大学部の学生募集を停止すると発表しました。これにより、これまで短大で提供してきた美術教育を、4年制学部として再構築する形となります。新学科では、美術表現とともに、アートによる地域貢献やデザイン思考を取り入れたカリキュラムが展開される予定で、現代社会におけるアートの役割を実践的に学べる構成となる見込みです。

ランキング・調査

・大学生の就職内定率(2/1現在)92.6%、コロナ禍前の水準超
https://resemom.jp/article/2025/03/17/81295.html

[記事の概要]
文部科学省の最新調査によると、2025年卒の大学生の就職内定率(2025年2月1日現在)は92.6%となり、コロナ禍前の水準を上回る結果となりました。特に理系学生の内定率が高く、早期内定を得た学生が前年以上に増えていることが特徴です。一方で、就活時期の早期化や企業の採用方法の多様化により、学生が情報収集や対策に追われる傾向も強まっています。調査では、インターンシップや早期選考が大きく影響しているとされ、大学側にも早期からのキャリア支援の強化が求められています。

・博士人材の課題「就職先が見つからなかった」が1位…実態調査
https://resemom.jp/article/2025/03/18/81306.html

[記事の概要]
「博士人材のキャリアに関する実態調査」によれば、就職先が見つからなかったことが博士人材の最も大きな課題として挙げられました。特に文系分野では、ポスト不足や企業とのマッチングの難しさが顕著であり、博士号取得後の進路に不安を抱える声が多数寄せられています。また、企業側の博士人材に対する理解不足や採用制度の整備が進んでいないことも、キャリア形成の障壁となっていることが示されています。一方で、研究開発や高度な専門知識を求める分野では一定のニーズがあり、大学や企業が連携してキャリア支援を行うことの重要性が強調されています。

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