東京都市大学の職員採用試験に向けて、大学の特徴と近年の取組を公式資料から整理します。2026年10月21日までに確認した30件のニュースを6章にまとめました。
目次
- 東京都市大学はどのような大学か
- 第1章 教学改革と学びの再設計
- 第2章 国際教育と大学間ネットワーク
- 第3章 産学連携・起業・都市DX
- 第4章 先端研究と研究人材支援
- 第5章 学生支援・地域共創・キャンパス運営
- 第6章 受験生に学びと将来を伝える取組
- まとめ
東京都市大学はどのような大学か
学生の手で始まった工学教育と『公正・自由・自治』
東京都市大学は、1929年に学生が中心となって創立した武蔵高等工科学校を源流とします。1949年に武蔵工業大学として大学を設置し、2009年に東横学園女子短期大学との統合を機に現在の名称となりました。建学の精神には『公正・自由・自治』を掲げ、学生自らが学ぶ場をつくった歴史を継承しています。
現在は学校法人五島育英会が設置し、工学を基盤に、環境、情報、都市生活、人間科学、デザイン・データ科学へ領域を広げています。『都市』に集まる複合的な課題を教育研究の対象とすることが、名称と大学戦略の両方に表れています。
8学部18学科と3研究科を結ぶ教育研究組織
2026年4月時点で、理工学部、建築都市デザイン学部、情報工学部、環境学部、メディア情報学部、デザイン・データ科学部、都市生活学部、人間科学部の8学部18学科を設置しています。大学院には総合理工学研究科、環境情報学研究科、情報データ科学研究科の3研究科があります。
理工系の基盤技術から、都市・環境、メディア、データ、人間の発達や福祉までを一つの大学に持つ構成です。2027年には既存3学部を連係する創発デザイン工学環を予定し、組織の境界を越えた教育をさらに強めようとしています。
受験生に向けて打ち出しているもの
東京都市大学は、入試広報で抽象的な理念だけを示すのではなく、入学後に学生が経験する授業、分野横断プログラム、海外学修、社会実装、相談・進路支援を具体的な名称と事例で伝えています。ここでは受験生向けサイトと各制度の公式ページを突き合わせ、大学が約束している学びと、それを支える大学運営の実務を5項目に整理します。
1.全学必修の『SD PBL』で社会課題を段階的に解く
東京都市大学独自の『SD PBL』は、全学部・全学生が履修する必修の課題解決型学習です。1年次のSD PBL(1)では持続可能な社会と自分の専門の関係を考え、2年次は学科の専門を使う事例研究、3年次は学部・学科混成チームで実社会の課題へ提案をまとめます。受験生は、専門科目を学んで終わるのではなく、異なる専門を持つ相手に説明し、調査、対話、試作、発表を重ねる学修過程を入学後の標準経験として確認できます。
2025年度のSD PBL(3)では、両キャンパスから1,880人・391チームが参加しました。移動、食品流通、廃棄物循環、ジェンダーとキャリア、AIの消費電力などを扱い、卒業生も審査へ関わっています。全員必修であるため、大学は時間割、教室、チーム編成、共通評価、欠席者対応、企業・校友会との連絡を大規模に運用しなければなりません。ここに、特色ある教育を一部学生の課外活動で終わらせない教学マネジメントが表れています。
大学職員志望者にとっては、授業企画だけでなく、複数学部をまたぐ履修データ、教員配置、発表会、成果記録、外部評価を一つの仕組みにまとめる仕事が見える事例です。受験生向けに示す『実践力』が、入学後に誰でも経験できるかを検証し続けることも職員の役割です。
掲載サイト:東京都市大学の教育(SD PBL) / 2025年度SD PBL(3)表彰式
2.『ひらめき・こと・もの・くらし・ひと』づくりで専門を越える
『ひらめき・こと・もの・くらし・ひと』づくりプログラムは、所属学科の専門教育へ、アイデア創出、デザイン思考、AI・データ活用、ものづくり、社会連携を重ねるトップアップ型教育です。受験生は学科を選んだ後も、専門を捨てずに別分野の知識と方法を追加でき、Next PBLでは企業や社会の課題を扱い、試作、検証、起業までを視野に入れます。
2025年度からはデザイン・データ科学部を除く全学へ対象を広げました。すでに同学部には近い内容の教育体系があるため、単純な『全学一律』ではなく、既存カリキュラムとの重複を避けながら機会を広げた設計です。文部科学省の知識集約型社会を支える人材育成事業では、事後評価で最高のS評価を得ています。制度名だけでなく、補助事業終了後も科目群、学修アドバイザー、成果認定を継続できるかが教育の定着を左右します。
学生は学科の卒業要件と追加プログラムを並行して満たすため、履修時期、時間割、負担、修了要件を理解する必要があります。職員は相談窓口と教員間の情報をつなぎ、希望者が科目の重複や説明不足で参加を断念しないようにします。外部評価へ提出する学修成果を、日常の学生支援へ戻すことも質保証の仕事です。
掲載サイト:ひらめきプログラム公式サイト / 文部科学省事業の事後評価S
3.TAPと国際共同学位で、留学を学位課程へ組み込む
東京都市大学オーストラリアプログラム(TAP)は、1年次の準備教育と2年次約4か月の豪州留学を一体にした2年間の制度です。開始から10年で約2,500人を派遣し、語学力だけでなく、現地で専門を学び、多文化環境で協働する力を育てます。留学前後の成績や英語力を評価するTAPアワード、企業・団体賞、奨学金もあり、出発前、滞在中、帰国後の成長を連続して扱います。
大学院には、エディスコーワン大学と一つの教育課程を共同運営する国際連携環境融合科学専攻があります。学生は両大学の教員から指導を受け、入学者選抜、単位、研究指導、学位審査を共同で進め、修了時には両大学連名の一つの修士学位を得ます。一般的な短期留学、交換留学、大学連合のPBL、共同学位という複数の段階があり、学部から大学院まで国際経験を深められる構成です。
こうした制度では、派遣人数だけでなく、学事暦、授業料、ビザ、住居、保険、危機管理、単位認定、研究倫理を国境越しにそろえる必要があります。受験生向けの魅力を実際の学修機会に変えるには、国際担当職員が協定校と日常的に調整し、学生を手続きの狭間に置かない相談体制を保つことが不可欠です。
掲載サイト:東京都市大学オーストラリアプログラム(TAP) / 国際連携環境融合科学専攻 / TAP10周年
4.都市を教室にする産学・地域連携と社会実装
東京都市大学は、大学名に掲げる『都市』を実際の教育研究フィールドにしています。渋谷では再開発協会と協定を結び、加盟企業が持つ都市課題を授業、研究、学生プロジェクトへつなぐ枠組みを整えました。千葉県白井市では、高齢化するニュータウンの移動課題に対し、大学院研究を基にグリーンスローモビリティの実証を進めています。
二子玉川では、東急バスの車両を地域交流と研究発信の場に変える『マチナカバスベース』を学生と教員が実施しました。公共交通DX推進コンソーシアムでは、東京都市大学、東急バス、京浜急行バス、パシフィックコンサルタンツ、エヌケービーが発起人となり、交通事業者を越えたデータ活用とサービス開発を検討します。受験生は、企業から与えられた課題を解くだけでなく、自治体や住民と課題を定義し、調査、提案、実証、評価まで進める学びを具体的に把握できます。
産官学交流センターは、技術相談、共同研究、契約、知財、起業支援の窓口です。街を教室にする活動ほど、安全管理、個人情報、道路・施設利用、研究倫理、成果公開、知的財産、住民説明が必要になります。職員は学生の学びを妨げずにこれらの条件を整え、単発イベントを継続可能な研究・教育・地域関係へ発展させます。
掲載サイト:産官学連携 / 渋谷再開発協会との連携 / マチナカバスベース / 白井市との連携 / 公共交通DX推進コンソーシアム
5.学生生活から就職までをつなぐ相談とロールモデル
学生生活の支援は、授業外の相談と進路形成を切り離さない構成です。学生と大学との懇談会では、成績通知、試験日程、TOEIC授業、Wi-Fi、創成工房、学生ポータルなどの要望を学生が教職員へ直接伝えます。大学は前年度の要望から改善した内容を先に説明しており、意見を聞くだけでなく、担当部署、対応可否、結果共有までを一つの改善サイクルにしています。
キャリア支援では、低学年からのキャリア教育、個別相談、業界・企業研究、インターンシップ、応募書類、面接対策を段階的に行います。留学生向けプログラムは18回継続し、日本独自の採用日程、在留資格、自己分析、面接での伝え方を扱っています。学生の所属、学年、言語、進路が異なるため、全員へ同じ情報を配るだけでなく、必要な時期に個別相談へつなぐ運営が重要です。
受験生向けサイトでは全18学科の在学生ロールモデルを掲載し、学科選択、授業、研究、課外活動、大学院進学、将来像を本人の言葉で伝えています。卒業生ロールモデルは仕事の内容と大学での経験を結び付け、入学から社会までの見通しを示します。職員は取材同意、掲載情報の正確性、卒業後の更新、進路データ、相談記録を適切に扱い、学科ごとの情報量や支援機会に偏りが出ないよう調整します。
掲載サイト:就職・キャリア支援 / 学生と大学との懇談会 / 留学生就職支援 / 在学生ロールモデル / 卒業生ロールモデル
5項目を横断して支える大学運営
5項目は別々の広報材料ではありません。SD PBLで身に付ける課題解決の型を、ひらめきプログラムで分野横断・起業へ広げ、TAPや共同学位で国際環境へ移し、都市の実証現場で社会と接続し、学生支援とキャリア支援が学びを進路へつなぎます。受験生向けサイトの約束を入学後の経験として実現するには、教学、国際、研究、社会連携、学生、キャリア、入試広報の各部署が情報と判断基準を共有する必要があります。
大学職員には、参加者数や満足度だけでなく、学修成果、継続率、単位、進路、連携先の評価を確認し、次年度の科目・支援・広報へ戻す循環づくりが求められます。制度を目立たせる広報と、学生が無理なく利用できる実務を一致させることが、東京都市大学の特色を持続させる条件です。
世田谷・横浜の2キャンパスと都市型の活動拠点
世田谷キャンパスには理工、建築都市デザイン、情報工学、都市生活、人間科学の各学部があり、多摩川に近い環境で工学から人間科学までを学びます。横浜キャンパスには環境、メディア情報、デザイン・データ科学の各学部があり、2026年に開いた7号館がプロジェクト学習と交流の新しい拠点となりました。
このほか渋谷スクランブルスクエア内のTCU Shibuya PXUを、社会人教育や企業・地域との共創に活用しています。大学の組織と活動をキャンパス内に閉じず、都市圏の複数拠点へ展開する運営が特徴です。
アクションプラン2030と創立100周年を見据えた改革
東京都市大学アクションプラン2030は、教育、キャンパス、ブランド、経営の各プロジェクトを通じて、『都市をキーワードに時代の要請に取り組み、国際都市東京で存在感を示す有数の大学』を目指します。新学環、国際教育、キャンパス更新、研究の社会実装は、この方向性の下で結び付いています。
大学は創立100周年に向けた情報発信と記録収集も始めています。周年を過去の回顧だけでなく、学生・卒業生・地域が将来像を共有する機会とし、教育研究の改革とブランド形成を同時に進める考えです。
著名な卒業生・卒業生ネットワーク
校友会は卒業生ネットワークを支え、SD PBLの審査・表彰や大学行事にも関わっています。TAPの10周年式典には留学経験者が集まり、国際プログラムの歩みを次の世代へ伝えました。卒業後の経験を学生教育へ戻す接点が複数あります。
公式の卒業生ロールモデルでは、データ科学を教育研究へつなぐ佐藤圭浩氏、ナブテスコでエンジニアを務める渡辺悠斗氏、五洋建設で防災インフラに携わる浅尾晋太郎氏、オカムラで経営管理を担う木田翼氏を紹介しています。職種だけでなく、大学での学びや主体的な経験が現在の仕事へどうつながったかを本人の言葉で確認できます。
大学職員にとって卒業生は寄付や広報の対象だけではありません。学生が職業を知る教材、PBLの審査者、企業との連携窓口、教育成果を検証する協働者です。人物情報は勤務先と本人の同意を確認して更新し、多様な学科・職種・進路を扱うことで、在学生と受験生へ現実的な将来像を示す必要があります。
大学紹介の出典:建学の精神、理念・目的 / 大学の歴史 / 学部・学科構成 / 教育情報公開(学生数・教員数) / 入学定員・収容定員・入学者数 / 東京都市大学アクションプラン2030 / 学生生活・生活支援 / 就職・キャリア支援 / 卒業生の活躍 / ひらめきプログラム
大学の基本情報
大学概要
| 設置者 | 学校法人五島育英会 |
|---|---|
| 創立 | 1929年(武蔵高等工科学校) |
| 学部・学科 | 8学部18学科(2026年4月1日現在) |
| 大学院 | 3研究科 |
| 学部在学者数 | 7,512人(2026年5月1日現在) |
| 大学院在学者数 | 1,124人(2026年5月1日現在) |
| 学部入学定員 | 1,750人 |
| 学部収容定員 | 7,000人 |
東京都市大学公式『教育情報公開』を2026年10月21日に確認。在学者数は2026年5月1日現在で、学部7,512人、大学院は博士前期945人と博士後期179人の合計1,124人。
主なキャンパス
| 名称 | 所在地・主な機能 |
|---|---|
| 世田谷キャンパス | 東京都世田谷区玉堤1-28-1。理工、建築都市デザイン、情報工学、都市生活、人間科学の各学部と大学院・研究施設の拠点。 |
| 横浜キャンパス | 神奈川県横浜市都筑区牛久保西3-3-1。環境、メディア情報、デザイン・データ科学の各学部と大学院の拠点。 |
東京都市大学公式の大学ロケーションおよびキャンパス紹介を2026年10月21日に確認。主な教育拠点である世田谷・横浜の2キャンパスを掲載。
直近3年の学部入学状況
| 年度 | 入学定員 | 入学者数 | 入学定員充足率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 1,750人 | 1,773人 | 101.3% |
| 2025年度 | 1,750人 | 1,837人 | 105.0% |
| 2026年度 | 1,750人 | 1,808人 | 103.3% |
大学公式『入学者推移(2023年度~2026年度)』PDFを2026年10月21日に確認。学部8学部の入学定員・入学者数を合算し、充足率は入学者数÷入学定員×100で再計算(小数第1位)。
この記事の構成
この記事では、東京都市大学に関するニュースを次の6つのテーマに分けて、合計30件を取り上げます。
- 教学改革と学びの再設計(5件)
- 国際教育と大学間ネットワーク(5件)
- 産学連携・起業・都市DX(5件)
- 先端研究と研究人材支援(5件)
- 学生支援・地域共創・キャンパス運営(5件)
- 受験生に学びと将来を伝える取組(5件)
各ニュースは、見出しのあとに「実施部局」「発信日」「出典」を示し、「取組の概要」(原則3段落)と「取組に対するコメント」(2~3段落)の形式で記載しています。コメントは、採用する側の視点から、その取組のどこに注目すべきか、実務上はどこが難しいのか、大学職員としてどう関わるのかという観点で書いています。
なお、この記事は2025年8月から2026年10月までに発信されたニュースを対象としています。
第1章 教学改革と学びの再設計
(1)2027年4月に学部等連係課程『創発デザイン工学環』を開設すると発表
- 実施部局:東京都市大学
- 発信日:2025年11月17日
- 出典:東京都市大学公式サイト
取組の概要
東京都市大学は、理工学部、建築都市デザイン学部、情報工学部の科目を連係させる学部相当の組織『創発デザイン工学環』を、2027年4月に世田谷キャンパスへ開設する構想を発表しました。入学定員は80人で、工学とデザインを統合します。
独自科目では、デザイン思考、モデリング、プロトタイピングを体系化し、課題発見、共創、試作、検証を繰り返します。工作機器、3Dプリンタ、IT・映像設備を備えたデザインスタジオを学びの拠点とする計画です。
大学は、工業製品、情報システム、建築、都市を対象に、機能性や安全性だけでなく使いやすさや美しさも考え、社会実装まで担える人材を育てる方針です。発表時点では設置構想中で、内容に変更が生じる可能性も明記しました。
取組に対するコメント
既存3学部の教育資源を組み合わせ、独立学部を新設する以外の制度で学際教育を実装する改革です。工学の専門性とデザインによる課題設定を往復させる点に、大学の将来像が表れています。
この取組を支える実務では、設置手続き、連係学部の科目調整、教員組織、施設整備、入試広報、学籍管理を同時に進める役割があります。構想情報と確定情報を区別し、変更を速やかに反映する広報管理も重要です。
採用試験の業界研究では、新組織の名称だけでなく、既存部局の科目をどのように卒業要件へ組み込み、学際性を学生の学修成果として保証するかを見ると、教学改革の実務を理解できます。
(2)『ひらめき・こと・もの・ひと』づくりプログラムが文部科学省事業で最高評価S
- 実施部局:東京都市大学
- 発信日:2026年4月16日
- 出典:大学プレスセンター(東京都市大学発表)
取組の概要
東京都市大学の『ひらめき・こと・もの・ひと』づくりプログラムは、文部科学省の『知識集約型社会を支える人材育成事業』の事後評価で最高のS評価を得ました。大学は、他大学のモデルになり得る先進的な教育事例として評価されたと発信しました。
このプログラムは、学生の専門分野を軸に、アイデア創出、社会連携、ものづくり、多様な人との共創を横断して学ぶ仕組みです。学科の卒業要件を満たしながら追加プログラムも修了できるように設計されています。
2025年度からはデザイン・データ科学部を除く全学へ展開し、SD PBLや事例研究、卒業研究に続くNext PBLまで、課題発見から社会実装へ学びを段階的につなげています。
取組に対するコメント
採択時の期待ではなく、実施後の評価で最高評価を得たことに意味があります。個別科目の工夫だけでなく、学部横断の履修設計と伴走体制が外部から検証された事例です。
運営面で担当職員が扱うのは、履修登録、時間割、学修アドバイザー配置、成果測定、補助事業の実績報告を横断して支えます。全学展開では、学部ごとの専門教育と追加プログラムの負担を両立させる調整が欠かせません。
このニュースからは、教育改革が新しい科目を作ることだけではなく、学生が無理なく修了できる制度と、成果を説明できる評価データを整える仕事である点に注目できます。
(3)全学必修のSD PBL(3)表彰式を開催
- 実施部局:教育開発機構
- 発信日:2026年3月18日
- 出典:東京都市大学公式サイト
取組の概要
東京都市大学は、2025年度のSD PBL(3)表彰式を世田谷キャンパスで開催しました。SD PBLは2020年度から全学部・全学生必修で実施する独自プログラムで、持続可能な社会の発展に資する人材育成を掲げています。
3年次の最終発表会には、世田谷・横浜両キャンパスで全学部の学生1,880人、391チームが参加し、7週間の課題解決成果を発表しました。学部・学科を越えた4~5人の混成チームで、異なる専門や考え方を組み合わせました。
卒業生を含む審査により上位チームを選び、大学と校友会が表彰しました。移動、食品流通、廃棄物循環、ジェンダーとキャリア、AIの消費電力など、都市と社会の課題を扱う提案が並びました。
取組に対するコメント
1年次から段階的に学び、3年次に全学規模で成果を示す構成は、PBLを一部の意欲的な学生だけの活動にしない設計です。卒業生が審査へ参加することで、社会との接点も生まれています。
制度を継続するには、391チームの編成、キャンパス間の会場・時間割、評価基準、発表記録、卒業生との連絡を安定運用する力が求められます。必修科目では参加機会と評価の公平性も重要です。
職員の仕事を考える際は、教育の特色を支える基盤業務として、履修データ、教室、教員配置、外部審査、成果発信が一体になっていることを読み取れます。
(4)メディア情報学部が数理・データサイエンス・AI教育の応用基礎レベルに認定
- 実施部局:メディア情報学部
- 発信日:2025年8月26日
- 出典:東京都市大学公式サイト
取組の概要
メディア情報学部の教育プログラムが、文部科学大臣から『数理・データサイエンス・AI教育プログラム(応用基礎レベル)』に認定されました。認定期間は2030年3月31日までです。
大学は、文系・理系を問わず全学生を対象に数理・データサイエンス・AI教育を展開しています。2021年にはリテラシーレベル、2024年には情報工学部とデザイン・データ科学部が応用基礎レベルの認定を受けました。
今回、社会メディアと情報システムを扱うメディア情報学部にも応用基礎レベルが広がり、AIを自ら活用できる人材を複数学部で育てる体制が強化されました。
取組に対するコメント
AI教育を情報系の一学部に閉じず、社会やメディアを扱う分野へ広げた点が特徴です。全学リテラシーと学部別の応用基礎を二層で整えることで、専門に応じた活用力を育てられます。
大学側の実務課題は、認定要件に合う科目体系、履修者数、修了判定、自己点検、外部公表を継続して管理します。認定取得後も教材と到達目標を更新し、学生が実際に修得したかを確認する必要があります。
大学運営の視点では、政策に対応した教育プログラムを全学へ展開する際、教学データとウェブ公開、教員支援を結ぶ実務があることに注目できます。
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